タイトル:第一次国共合作の研究 現代中国を形成した二大勢力の出現
出版:株式会社岩波書店
著者:北村稔
訳者:
装丁:
発行:1998年4月24日 発行
値段:5200円+税
ISBN4-00-001285-1 C3022
所在:都道府県図書館レベルならあるかも
備考:『第一次国共合作の研究』第一次国共合作は現代中国の歴史動向を決定した重大事件である。著者はその成立から終焉に至る経緯を、会議記録などの一時資料を丹念に検討し、現在の問題も含め前後の歴史状況客観的にふまえた長期的視座から詳細に分析する。本書は従来の研究上の空白を埋め、政治的立場から生じていた多くの通説の誤りを正した画期的な研究である。
目次:
はじめに
序章  中国近現代史と第一次国共合作 1
    第一節 第一次国共合作成立の背景 1
        1 国内の混乱 1
        2 ソヴィエト・ロシアの出現 3
    第二節 中国近現代史に決定的影響を与えた第一次国共合作 4
        1 急速な発展とその破綻 4
        2 国共内戦と中国現代史 5
    第三節 第一次国共合作の光と影--政治的効果と内包されていた矛盾-- 6
        1 国民党とボルシェヴィズム 6
        2 新しい革命組織を支えた人材 8
        3 階級闘争の是非をめぐる国共間の矛盾 10
        4 合作方式と国民党の政治戦略 12
        5 蒋介石--国共合作の継続を最後まで試みた人物-- 13
    第四節 第一次国共合作の歴史的意義付けをめぐる論争 14
        1 当事者たちの異なる見解 15
         (1)ソ連(2)中国共産党(3)中国国民党
第一章 第一次国共合作の成立 19
    第一節 コミンテルンとソ連政府による中国への働きかけ 19
        1 マーリングの準備工作 19
        2 ヨッフェを通じたソ連政府の働きかけ 21
    第二節 難航する合作の船出 24
        1 ボロジンの努力 24
        2 中国国民党第一全国代表大会 28
第二章 第一次国共合作の展開 35
    第一節 新生の政治勢力の実態 35
        1 旧態依然とした軍閥の集合体 35
        2 労農運動と国民党の矛盾 39
        3 国民党内の国民党員と共産党員の軋轢 42
    第二節 国内政局の変化と国民党の対応 44
        1 北伐の敢行 45
        2 商団事件の勃発 45
        3 北京政変と国民会議 51
    第三節 国民革命勢力の台頭 54
        1 黄埔軍官学校と蒋介石 54
        2 共産党と黄埔軍官学校 57
        3 第一次東征の勝利 59
        4 粛軍と国民政府の成立 60
第三章 広東国民政府における政治抗争と蒋介石の台頭 65
    第一節 財政統一と整軍の進展 65
        1 廖仲■の暗殺 65
        2 反動勢力の一掃 68
        3 第二次東征の勝利 71
    第二節 国共合作の動揺 72
        1 戴季陶の「孫文主義」提唱と西山会議派 72
        2 国民党第二次全国代表大会と西山会議派 75
        3 中国青年軍人連合会と孫文主義学会 77
        4 孤立する蒋介石 78
    第三節 中山艦事件の勃発 81
        1 事件の展開と蒋介石「計画説」 81
        2 中山艦事件突発説 87
        3 国共合作の軌道修正を狙った蒋介石 90
    第四節 蒋介石のヘゲモニーの確立 90
        1 汪精衛の追い落とし 90
        2 反共派の排除 92
        3 国民党二期二中全会の開催 94
        4 党組織の再編 97
第四章 北伐開始後の第一次国共合作の実態 101
    第一節 蒋介石の独裁権力 101
        1 国民革命軍総司令 101
        2 指揮、軍需、後方の確保 103
        3 戦略と政治工作 104
    第二節 蒋介石独裁と共産党および国民党各派との確執 106
        1 共産党による対抗と譲歩 106
        2 汪精衛の復帰をめぐって 109
        3 事態収拾をめざした国民党聯席会議の開催 112
        4 蒋介石の巧みな対処と独裁の継続 116
    第三節 蒋介石独裁体制の動揺 119
        1 国民政府の所在地をめぐる争い 119
        2 歪められたテルニー報告 123
        3 唐生智への異なる評価 126
        4 独裁維持への蒋介石の努力--ソ連への働きかけ 128
        5 廬山会議の開催 131
        6 暗闘から公然の闘争へ 135
        7 国民党二期三中全会の開催 139
第五章 蒋介石と共産党の全面衝突 143
    第一節 第一次上海暴動 143
        1 革命工作の開始 143
        2 暴動計画の進行 145
        3 虞洽卿について 148
        4 暴動の決行 150
    第二節 再開された暴動計画 151
        1 軍事偏重から民衆運動の重視へ 151
        2 上海自治運動との連合 153
        3 第二次上海暴動の決行 154
    第三節 蒋介石と共産党の衝突 158
        1 共産党と会党勢力の連携--ゼネストの決行 158
        2 共産党弾圧を決意した蒋介石 160
        3 楽観的な見通しを抱く共産党 162
        4 衝突の発生--四月十二日事件の実態 164
        5 武漢国民政府側の対応 166
第六章 武漢国民政府の崩壊と第一次国共合作の終焉 169
    第一節 武漢国民政府への異なる視点 169
        1 政治的価値判断に左右される研究 169
        2 寄りあい所帯の脆弱な政権 170
    第二節 武漢国民政府の財政破綻 171
        1 実情 171
        2 現金集中条例の実施とその反動 172
        3 「戦略的退却政策」の実施 174
        4 「戦略的退却政策」の破綻 176
        5 逆産没収と労働運動 178
    第三節 武漢国民政府下の農民運動の展開 181
        1 農民運動と北伐 181
        2 湖南農民運動と土豪劣紳の粛清 182
        3 土豪劣紳粛清の実態 184
    第四節 国共合作崩壊への道 189
        1 反乱の前奏 189
        2 馬日事変の発生 190
        3 馬日事変の真相 191
        4 軍用米の確保と武漢国民政府 196
    第五節 国共合作崩壊の開始 200
        1 合作継続への最後の努力 200
        2 悪化する食料事情 202
        3 各省の状況 204
        4 共産党との平和裡の分離をめざした国民党 206
    第六節 南昌暴動 213
        1 暴動計画 213
        2 暴動の決行 216
結びにかえて 219
    1 異なった「中国」を追求した共産党と国民党 219
    2 国共内戦に重大な影響を与えた日中戦争 221
    3 一党独裁をめぐる異なった状況 222
あとがき 227

第一次国共合作関係年表
事項索引
人名索引



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1999/01/29