ローズ Cecil John Rhodes 1853〜1902
イギリスの植民地政治家。南アフリカ中央アフリカの政治経済を支配し、帝国主義者の典型といわれる。地主出身の牧師の子で、1870年南アフリカに渡り、まもなくダイヤモンド産業の独占に成功し、さらにトラストをつくって産金業にも進出、鉄道、電信、新聞などの諸企業にも投資して、90年代南アフリカの経済を全面的に支配した。同時に1884年からケープ植民地政界にも進出、1887年から独力で中央アフリカの征服に着手し、イギリス南アフリカ会社を通じて1890年マショナ族、1894年マタベレ族を征服、このイギリス本国の4倍半におよぶ土地の統治権をイギリス政府から承認された。この地域はローズの名をとってローデシアRhodesiaと命名された。1890から5年半ケープ植民地首相となり、ブール人地主と提携して独占資本・地主の擁護制作をすすめ、原住民隔離制度の創設、帝国特恵関税制度の提唱、ケープ〜カイロ電信・鉄道建設によるいわゆる3C政策の企図などのほか、イギリスの覇権のもとに南アフリカ連邦をつくる政策を推進して、イギリス政府の帝国主義政策に呼応した。しかし、トランスヴァールを軍事的に征服するその計画が、1895年末から1896年初めにかけてのジェームソン事件によって失敗し、ローズは首相の地位、南アフリカ会社の職を辞さねばならなくなり、その後の政界復帰運動も成功しなかった。資産はローズ奨学資金として残された。
(鈴木 正四)
平凡社 世界大百科辞典 より



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