ロタとう ロタ島
Rota I.
西太平洋、北緯14°20′、東経145°20′に位置するマリワナ諸島中の1島で1981年にアメリカの自治領になる北マリワナ連邦に含まれる。面積85.5I、人口1,104(1973調)。地質は安山岩を基盤とするサンゴ石灰岩で、最高点は標高491m。おもに野菜が栽培される。マリワナ諸島の中では、17世紀末のスペイン人の占領以来、引き続いてチャモロ族の定住しているただ一つの島である。
(浅野 芳正)
【ロタ族】
ロタ島の原住民であるロタ族は、いわゆるチャモロ族に属するが、スペイン人およびフィリピンから渡来したタガログ族との混血が著しい。1694年、スペイン人によりグァム島へ強制移住させられたが、若干のものはのがれて残留し、その結果ロタ族の言語は、それ以外のチャモロ族とは異なる方言を形づくるにいたった。スペイン・タガログ的影響は文化一般のうえに顕著であるが、本来は、水稲の棚田耕作を主要産業とする母系制社会を構成していたもののようである。支架つきカヌーによる航海術が発達し、また製陶も知られていた。さらに、社会は貴族・平民・奴隷の3階級に分かれ、別に男子集会所組織も存在した。島内にはサンゴ石灰岩の円柱を並列した巨石文化の遺跡が多数発見されるが、おそらくは宗教的目的のものと考えられる。祖先崇拝の風は、キリスト教と並んでなお行われている。
(石川 栄吉)平凡社 世界大百科事典より



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