現地の抗日ゲリラから案内を受ける雲南遠征軍兵士

ヒストリカル・バトルゲーム

ビルマ・インパール戦再現イヴェント

人民K


1997年8月24日、利根川の河川敷きにおいて第二次世界大戦のビルマ・インパール戦線を題材としたヒストリカル・バトルゲームがサムズミリタリ屋主催により開催された。我々赤軍愛好会もこのイヴェントに参加したのだ。我々は本来、共産圏を中心にしているのだが、今回は「国共合作」という事で、国民党系の軍隊に扮し、マイナー扱いされている中国軍への注目を増やす為に出撃したのだ。

ビルマ戦線の中国軍の軍装についての歴史的考察は李偉成同志の論にまかせるとして、ここでは当日の写真を掲載しておく。




ビルマ戦線では中国・国民党軍の2つの部隊、「新編第一軍」と「雲南遠征軍」が中心となり、米軍・英軍が少し加わる、というものだったが、当日のイヴェントでは圧倒的に日本軍が多く、連合軍側は米軍、英軍、中国軍の順の比率であった。中国軍は我々4名+2名のたったの6名しか居なかった。つくづく、日本のミリタリー業界の片寄りを感じたものである。だからこそ、あえて我々は中国軍の知識を広めようとしなければならないのだ。日本のミリタリー趣味の人達は、松本零士の戦場マンガシリーズや一連の小林源文のマンガなどのフィクションの世界からいまだに脱却しておらず、歴史の事実に当たるというよりも、イメージの世界で遊んでいるのだ。もちろん、ヒストリカル・バトルゲームはイメージの世界の遊びなのだが、しかし、現実に行われた、その事を下地にするものである。歴史に対する、片寄った視点からの見方だけでなく、どちらの側からも見てみる事が、正しい歴史認識をもたらすのである。日本の立場だけで見たり、フィクションの世界から見たりする事から、そろそろ卒業する為にも、ミリタリー趣味の業界は、様々なジャンルを公平に扱わなければならないのではないだろうか。その点で、昨今のミリタリー趣味の雑誌に散見される片寄りには、憂うべき所があるのだ。帝国主義日本と戦ったのは米軍、英軍、ソ連軍だけでなく、それよりも多くの時間、多くの犠牲を払わされたのは、中国なのである。その事に触れずに済ます事は、歴史を隠す事になるであろう。今回のイヴェントを掲載するのならば、その点に充分留意した上で掲載して欲しいと、各雑誌には期待したい。

最後になりましたが、今回のイヴェント参加に当たり、帽子、記章類の製作、資料を調べていただいた李偉成同志、エアガンの貸し出しをしていただいたG隊長、の両人には深く感謝の意を表わしたいと思います。


1997/09/05


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